前野町4丁目、周辺で採取されたとされる弥生式土器が保管されているお寺。
正面外側から。




~「常楽院と前野町式土器」の案内板より~
御本尊不動明王。宗派真言宗豊山派。熊野山法界寺と称する。
法印賢鏡の建立した逆修碑が寛文10年4月であるから、
正保・慶安年間(1644~1651年)に開山されたと推定される。
明治10年9月、同寺が幕末寺子屋を開いていたことにより、寺内に中仙小学校(現志村小学校の前身)が開設された。
また、本寺の周囲には弥生時代末から古墳時代初頭(約1600円位前)の前野町遺跡が分布している。
境内にある土器収蔵庫に展示されている遺物の多くは同遺跡から出土したもので、
守山聖真住職が戦前より収集したもの。
特に弥生時代末から古墳時代の初頭の土器は、編年上「前野町式土器」と呼ばれるもので、
同遺跡はその標識遺跡である。
昭和58年度、前野町式土器の内優品二点が板橋区の有形文化財に指定され、
さらに平成三年度同寺の収蔵品が一括して有形文化財に追加登録された。
平成7年 板橋区教育委員会
~「前野町遺跡出土弥生土器」の案内板より~
内容 土器59点
(壱形土器10点、小型壱形土器7点、鉢形土器18点、
高坏形土器4点、器台形土器9点、台付甕形土器11点)
前野町遺跡出土弥生土器は、昭和13年頃より、杉原荘介明治大学教授や
守山聖真常楽院住職等により前野町三丁目から五丁目周辺において調査、採集された土器である。
杉原氏はこれらの土器を、当時知られていた弥生時代の土器久ケ原式、
弥生町式に続く弥生時代終末の土器型式(前野町式土器)に位置づけ、学会に発表した。
数地点からの採集土器ということもあり、今日においては、土器型式の内容に疑義もあるが、
南関東地方の弥生時代の土器型式として広く知られ研究された学史的・学術的な価値は高い。
常楽院収蔵施設では、本指定土器53点を含む守山聖真氏収集品が、随時公開・展示されている。
あお、指定土器の内六点は明治大学博物館で、収蔵・展示されている。
平成11年9月 東京都教育委員会
撮影日 2010/07/21


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